様々な分野で活躍する女性をお招きした、UMAJO MAGAZINEの連載がはじまりました!
“ケイバ観戦”どうやって楽しんだらいいかわからないというはじめてさんや、楽しみ方がマンネリ化してきちゃった… というUMAJOの皆さん、彼女たちのエピソードを参考にケイバ観戦楽しみませんか?

ケイバにはドラマが詰まってる。名馬に魅せられたマキヒロチさんの原体験 ケイバにはドラマが詰まってる。名馬に魅せられたマキヒロチさんの原体験

マキヒロチ 漫画家 マキヒロチ 漫画家

vol.4

初めての競馬場は夏の花火大会。親しみやすい〟憩いの場〝

人生に迷いながら、前を向いて生きる女性たちのリアルな姿にグッとくる作品の数々があります。『いつかティファニーで朝食を』『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』『SKETCHY』などの話題作を生み出している人気漫画家のマキヒロチさん。

プライベートではプロレス観戦に熱狂したり、作品の題材にもなっているスケートボードを30代からはじめたりと多趣味なマキさん。実はケイバを嗜むUMAJOでもあるそう。

高校2年生のとき、東京競馬場の近くに家族で引っ越してきたというマキさん。競馬場は「たまに遊びに行く場所」として思い出に残っているそうです。

「初めて競馬場に行ったのは確か当時行われていた夏の花火大会でした。地元の人たちにとって競馬場は、友達や家族と遊びに出かけたり、ご飯を食べに行ったりする“憩いの場”。だから最初からケイバにはどこか親しみやすさを感じていましたね」

名馬の引退劇に「こんなドラマがあるなんて」

好きなウマや印象に残っているレースを聞いてみると「サイレンススズカ」の名前をあげました。1990年代に人気を博したサイレンススズカは、型破りの“大逃げ馬”*1として、重賞レース*2に次々と勝利し注目を浴びました。武豊騎手が騎乗して挑んだ1998年の「金鯱賞(きんこしょう)」は2着馬になんと11馬身差の大差*3をつけて圧勝。のちに語り継がれるレースとなりました。

マキさんは、大注目のサイレンススズカを応援していたそうです。その年は6戦6勝で迎えた1998年秋の天皇賞。テレビで実況中継を観ていたときでした。誰もが勝利を期待していたサイレンススズカが、第4コーナー手前でまさかの失速。左前脚を骨折し、レース中に競走中止となりました。

「観る人たちを魅了させたサイレンススズカの華々しい活躍と、骨折して運ばれていく姿。その映像があまりにも衝撃で、今でも印象に残っています。ケイバにはさまざまなドラマがあるのだとその時知りました」

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場外馬券場がある街の雰囲気も好き

大人になってからは、ゆるやかにケイバを嗜むマキさんですが、その嗜み方にもマキさんらしさがありました。「私はJRAのWINS(ウインズ/場外勝馬投票券発売所)がある街が好きなんですよね。とくに好きなのが錦糸町。WINSがある駅の南側のエリアでは、お酒を飲みながらレース観戦できるお店がいくつもあって楽しいです」

東京を舞台に、いろいろな街の魅力を紹介するマキさんの人気作でも錦糸町が登場します。取材のため日本各地を飛び回っているマキさんは、訪れた場所でも競馬場やWINSをチェックするそう。

「この前九州を訪れたとき、長崎のハウステンボスの横にWINSがあってびっくりしたことがありました。ついでに行ってみたら?と現地の人が教えてくれて(笑)。ファミリーで利用するようなテーマパークと隣接していると、ケイバが身近になっていいですよね」

3連複が大好き。マキさん流の予想は?

今日は秋晴れの週末、マキさんには2歳の新馬戦*4を予想してもらいます。マキさん流の予想はズバリ「人気ウマを3連複*5で買う」とのこと。

「3連複で万馬券*6を当てたことがあって、それから3連複が大好きになったんです(笑)。まずは競馬新聞を買って評価のいいウマをチェックしていきます。それと、私はやっぱりブランドに弱いので……」と少し照れながら、ウマのお父さんの名前を見て、血統のいいウマに印をつけていきました。

人気のウマを中心に3連複1点、単勝*72点、枠連*81点、穴馬*9の複勝*101点をネット投票システム「即PAT」でサクサクと購入していきます。ファンファーレが鳴り、レースが始まりました。

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ウマと向き合ってきた成果が見られる。すがすがしさが魅力

バラついたスタートでしたが、マキさんが単勝で投票した1番人気のウマはいいスタートを切って先頭を気持ちよさそうに走っています。「いい感じ! がんばってる!」とその様子を見守ります。

一方、複勝に投票した穴馬はしばらく後方グループを追走していました。すると最後の直線でドドドッと追い上げ、まさかの3着に入着しました。1番人気のウマはそのままトップをキープして快勝。単勝と複勝を当てたマキさん、素晴らしい的中率です!

「やったー!」と拍手しながら笑みが溢れます。「ケイバで儲けようとは思わないタイプなので、もし当たったら何かいいことありそうって嬉しくなります。運試しみたいな感覚ですね」とマキさん。おうちケイバを満喫した様子。

マキさんはケイバの魅力についてこう話します。「レース観戦はアスリートがウマと向き合ってきた日々の成果が見られる瞬間です。そのすがすがしさがほかの賭け事にはない魅力ですよね。投票することで自分も参加できるのがいいです。100円でも楽しめます」

仕事仲間との“お疲れさま会”はケイバ

マキさんは年末に、アシスタントさんたちと競馬場で慰労会を開くこともあるそう。グルメを堪能したり、皆で予想し合いながらケイバを楽しんでいるのだとか。

「アシスタントさんたちはそれぞれ在宅でお仕事に取り組んでくれていますが、なるべく数カ月に1度、顔を合わせる機会をつくりたいんです。ケイバしていると、仕事のことは忘れて親睦を深められる気がします。今年はおうちケイバをみんなで楽しむのもいいかも」

常に締め切りがあって忙しいマキさんですが、アシスタントさんとのコミュニケーションをとても大切にしていることが伝わります。ケイバがチーム団結にひと役買っているのかもしれません。

非日常を味わえるから、デートの口実にぴったり

恋や仕事に悩みながら生きる女性たちの姿をみずみずしく描いているマキさんの作品。新たなチャレンジを後押ししたり、一歩踏み出す勇気を私たち読者に与えてくれます。そんなマキさんに、これからUMAJOになるかもしれない皆さんにメッセージをいただきました。

「私はケイバも乗馬も好きですが、とにかくウマが可愛いです。ジョッキーとウマとの絆を勝手に想像すると熱いものがあるし、ドラマが感じられる。それに、気軽に非日常が味わえるから、デートに誘う口実にしてもいいんじゃないかな。なかなか誘えずにいる相手がいたら『ケイバやってみない?』って提案してみてはどうでしょう?」

今回のためにマキさんが書き下ろしてくれたイラスト

PROFILE

マキヒロチ
漫画家
第46回小学館新人コミック大賞入選。ビッグコミックスピリッツにてデビュー。『いつかティファニーで朝食を』では「朝食女子」というワードもブームに。現在は人生の岐路に立つ女性たちが新しい街で一歩を踏み出す姿を描く『それでも吉祥寺だけが住みたい街ですか?』、スケートボードに魅せられた女子の挫折と再生の日々を描いた『SKETCHY』を連載中。

取材・文:川崎絵美

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